各科目のどの分野が頻出分野なんですか?
まずは各科目の分野別の出題率を見ていきましょう。
ちなみに各科目の出題率1位の分野を調査した結果こうなりました。
科目 | 出題率1位の分野 | 出題率 |
---|---|---|
理論 | 電気回路 | 43.5% |
電力 | 送配電 | 41.2% |
機械 | 回転機械 | 33.4% |
法規 | 電気設備技術基準 | 39.8% |
電験3種の出題傾向を把握しよう
このサイトでは2種類の出題傾向を紹介して行きます。
一つ目は「分野別の出題傾向」です。
各科目は4〜10程度の分野に分けることができます。
この分野ごとの出題傾向を計算したのが「分野別出題傾向」です。
電験3種の勉強をするときは基本的に分野ごとに勉強していく方が効率的です。
例えば、電磁気学のクーロンの法則を勉強した後に電気回路のキルヒホッフの法則を勉強したら効率が悪いですよね?
一つの分野を連続的に学習することで効率よく、流れに沿って学習することができます。
二つ目は「単元別の出題傾向」です。各分野はさらに細かく10〜20の単元に分類できます。
もちろん同じ分類の単元は全て同じ問題が出題されるわけではありませんが、問われている内容が同じだったり使う公式解法が同じ問題を一つの単元として分類にしています。
この「単元別の出題傾向」を把握することで、覚えるべき項目と覚えなくて良い項目を区別することができます。
つまり単元別の出題率が低い内容は無視しても良いということですね。
このページでは「各科目の分野別出題傾向」を見ていきます。
理論の出題傾向
理論科目の5分野をもう一度おさらいしておきましょう。
- 電磁気学
- 電気回路(直流・交流を含む)
- 電気計測
- 半導体基礎
- その他
この5分野の出題傾向を計算すると、下の円グラフの結果となりました。

このサイトでは平成7年度から前回までの出題傾向を掲載しています。
まずは電磁気と電気回路
電磁気と電気回路だけで理論の68.7%を占めていることがわかります。極端な話、電磁気と電気回路だけで満点を取れば理論には合格できるという事です。
もちろん、電磁気や電気回路にも出題率が低い難問奇問があるので完璧にはできませんが、まずはこの2分野の確実なマスターが必須ですね。
特に電気回路の考え方や解法は他の3科目でも使用します。
この2分野で躓くと、電験3種合格は絶望的です。
良い教材を使って確実にマスターして行きましょう。
ちなみに、テキストによっては電磁気学を先に取り扱っているものもありますが、電気回路から勉強しても問題ありません。
むしろ電気回路の方が出題率は高いので、先に勉強することをお勧めします。
電磁気学と電気回路を比べると、電気回路の方が公式も少なく直感的に捉えやすいため簡単に感じると思います。
この特徴から考えても先に電気回路を勉強すべきですね。
但し、電気回路は数学の知識を要求される分野でもあります。数学が苦手な方は数学の復習にチャレンジしましょう。
この2分野を確実にマスターしなきゃ!
でもこの2分野は良い教材を使わないとなかなかマスターしにくい分野でもあります。
教材選びは慎重にして行きましょう。
電力の出題傾向
電力の4分野もおさらいしておきましょう。
- 発電
- 変電
- 送配電
- 電気材料
電力は分野数が少ないですね。
この4分野のそれぞれの出題率を計算してみたら、こんな結果になりました。

まずは発電と送配電
発電と送配電の合計で78.6%を占めています。つまり約8割がこの2分野の問題なんです。
もちろん発電の中には原子力発電から太陽光発電までが含まれますので内容が少ないわけではないですが、
どの分野に力を入れて勉強すべきかは一目瞭然ですよね。
発電と送配電はどちらから勉強しても大丈夫ですよ。
この2分野に相互関係はないため、あなたの興味がある方から勉強してください。
もちろん、普段の業務で触れる方から勉強しても良いですよ。
変電が意外と少ないと驚きませんでしたか?
私は実際に計算してみて、結構驚きました。
変圧器に関しては機械で多く出題されますから、電力ではそれほど出題が多くないのだと思います。
変電では特にパーセントインピーダンスや短絡故障の計算は必ずマスターしてくださいね。
この計算は試験に受かった後も業務で絶対に使いますよ。
また、出題率は低いですが電気材料も見逃せません。
毎年一問は必ず出題されてますし、内容も少ないので試験直前に詰め込めば5点は稼げます(笑)
機械の出題傾向
機械は電験3種の中でも最多の9分野で構成されています。
- 変電機器
- 回転機械
- パワーエレクトロニクス
- 電動機応用
- 照明
- 電熱
- 電気化学
- 自動制御
- 情報
何回見ても機械は分野数が多いですね。
それでは機械の出題傾向を見ていきましょう。

まずは回転機械・変電機器・情報に集中しよう
機械の出題率は回転機械、情報、変電機器、パワーエレクトロ二クスを合わせると72.3%になります。
まずはこの4分野に集中して取り組んでいきましょう。
回転機械は直流機・誘導機・同期機が満遍なく出題されます。
各回転機の計算問題をマスターしておきましょう。
実は機械の出題率第2位は情報なんです!
これは本当に驚きですよね。
市販の参考書だと大体巻末で取り上げられる分野です。
もし市販の参考書を先頭から学習していると出題率15.7%の頻出分野を後回しにしてしまうんです。
この辺りも市販の参考書を使って勉強するときの注意点ですね。
確かに情報は少し取っつきにくい分野かもしれません。
良い教材をしっかりと選んで、確実にマスターしていきましょう。
変電機器のうち8割は変圧器に関する出題です。
変電機器の中でも変圧器のみに集中しても良いかもしれません。
もし余裕があれば遮断器や調相設備に関しても軽く学習してみてください。
最後にパワーエレクトロニクスです。
詳細は別の記事でも取り扱いますが、近年出題率が急上昇してる分野です。
これは、近年の設備技術の動向を反映しているものだと言えます。
2000年以降、パワーエレクトロニクスの技術の進歩もあり、機器の価格が安くなってきました。
この結果、電動機制御にインバータを使って省エネを導入する需要家が爆発的に増えてきています。
こういった動向を踏まえて、業務で扱う可能性の高い分野の出題率が上がってきていると考えられます。
法規の出題傾向
法規は4分野で構成されます。
- 電気事業法及びその他関連法令
- 電気設備技術基準及びその解釈
- 施設管理
- 法令に関する計算問題
この4分野の出題率はこんな感じです。

計算問題と電気設備技術基準
計算問題と電気設備技術基準を合わせると78.7%になります。この2分野を優先的に勉強していきましょう。
但し、先に勉強するのは計算問題からにしましょう。
計算問題は問題のパターンが少なく、得点を取りやすい分野です。
ちなみに計算問題のパターンは21種類ですが、電気設備技術基準及びその解釈では過去100種類の条文から出題されています。
21種類と100種類なら、21種類の方が簡単ですよね。
そのため少し勉強すると確実に点数を取れるようになります。
計算問題の得点をしっかりとした土台として固めてから、電気設備技術基準に進んでいきましょう。
電気設備技術基準及びその解釈は範囲を絞って勉強していきましょう。
過去に出題された条文を全て暗記することは不可能なので、
特に出やすい条文から覚えていきましょう。
また、条文を丸暗記する必要はありません。
問題で問われる部分や出題の仕方はパターンが決まっていますので演習問題を通して暗記していくことが重要です。
ちなみに、電気設備技術基準及びその解釈の中で、どの条文が出題されやすいかは本サイトで公開していきます。
ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
各科目の分野別出題傾向を紹介してきました。
重要なことは、すべての科目で半分の分野で7〜8割の出題率を占めているということです。
- 理論
・・・電気回路・電磁気学で68.7%!電気回路から勉強すべし! - 電力
・・・発電・送配電で78.6%!好きな方から勉強すべし! - 機械
・・・4分野で72.3%!「情報」を見逃すな! - 法規
・・・電技・計算で79.0%!計算から勉強すべし!
意外な分野が頻出分野である科目もありましたねー。
次のSTEPでは合格するための正しい教材の選び方をご紹介します。
教材を選びを間違ってしまうと合格出来ませんから、ぜひ読んでみてください。
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