そもそも電験3種にはどんな科目があるのか、
またそれぞれの科目はどんな特徴があるのか教えていただけませんか?
電験3種に挑戦するなら、まずは敵(電験3種)の全体像がわからないと対策のしようがないですよね。
今回は電験3種の試験概要と各科目の特徴をまとめました。
電験3種の概要
ご存知だと思いますが、電験3種は4つの科目から構成されています。
- 理論
- 電力
- 機械
- 法規
この4科目全てで100点満点中60点以上を取れれば合格となります。
問題の種類
全ての科目で共通しますが、電験3種の問題は3種類に分類することができます。
- 計算問題
- 空欄補充問題
- 正誤問題
①の「計算問題」は公式を用いて、数値を算出する問題です。
「理論」で非常に多い問題であり、電験3種の問題のうち4割〜5割は計算問題です。
②の「空欄補充問題」は説明文の一部が空欄になっており、空欄に適切な語句を選択する問題です。
特に「電力」・「機械」で多い問題形式です。電験3種の問題のうち3割〜4割は空欄補充問題です。
③の「正誤問題」は複数の文から内容が誤った文もしくは正しい文を選択する問題です。
特に「法規」で多い問題形式です。電験3種の問題のうち2割程度は正誤問題です。
計算問題に苦手意識を持たないように、良い教材を使ってマスターしていきましょう。
各科目の特徴と対策
それではそれぞれの科目の特徴と対策について確認していきましょう。
科目ごとに勉強のポイントは多少違います。
理論の特徴と対策
まずは「理論」を見ていきましょう。
「理論」は4つの分野で構成されています。
- 電磁気学
- 電気回路(直流・交流を含む)
- 電気計測
- その他
特に、①の電磁気学と②の電気回路は出題率が高いので詳しく説明します。
電磁気学は電気工学の基礎となる分野です。
「プラスの電気とマイナスの電気が引き合う力はどのくらいか?」
「コンデンサに蓄えられる電荷量はどのくらいか?」
こんな問題を解いていく分野です。
公式を正しく暗記することと、適切な図を用いて正しく現象を理解することが重要です。
電気回路は直流回路と交流回路の2種類があります。
身の回りに使われている「交流回路」は特に頻出の分野です。
ちなみに電気回路が解けないと、他の3科目の計算問題が解けません。
演習を繰り返してきっちりと身につけましょう。
交流回路は4科目全ての基礎!
徹底的に演習をして定着させよう
理論は計算問題が8割
「理論」の最も大きな特徴は計算問題の多さです。
過去23年間の過去問のうち、79.9%つまり約8割は計算問題が占めています。
計算問題を克服しなければ合格できません。逆に言えば、計算問題さえ解ければ合格できます。
計算問題の克服のためにはとにかく演習が重要です。問題を繰り返し解いて計算力を身につけましょう。
やっぱり、電験3種は計算問題攻略がポイントなんですね。
でも「理論」を克服すれば、他の3科目の勉強がぐっと楽になります。
ぜひ良い教材を使って、徹底的に演習していきましょう。

電力の特徴と対策
「電力」は4つの分野で構成されています。
- 発電
- 変電
- 送配電
- 電気材料
発電分野では水力発電・火力発電・原子力発電に基本的な問題や火力発電所に関する計算問題が出題されます。
まずは各発電方式の特徴をきっちりと暗記することから始めましょう。
変電分野は変電機器に関する問題がほとんどです。
特に変圧器は頻出分野ですのでパーセントインピーダンスや短絡電流の計算問題は確実に解けるようにしておきましょう。
変電機器とは変圧器・遮断器・調相設備などを指します
送配電分野ではケーブルや電線に関する問題が出題されます。
この分野は範囲が広く、電力科目の中では最も対策が立てにくい分野です。
特に、電圧降下の計算、スポットネットワーク方式の特徴、中性点接地方式などがよく出題されます。
電気材料分野は毎年1問(5点)出題されています。この分野は出題パターンが限られているので確実に得点をしたい分野ですね。
内容としては磁性材料・導電材料・絶縁材料の3つがあります。
電力は最も合格しやすい!
「電力」は電験3種の4科目の中でも一番合格しやすい科目だと思います。
あなたの得意不得意によりますが、範囲が比較的狭いためすぐに点数を取れるようになります。
もちろん、しっかりとした「理論」の習得が前提となります。
「電力」で苦労しないためにも、「理論」で徹底的に基礎を固めておきましょう。
まずは、理論をマスターしてください。

機械の特徴と対策
「機械」の特徴は範囲の広さです。
他の科目に比べて3倍近くの11の分野で構成されています。
- 変圧器
- 誘導機
- 直流機
- 同期機
- パワーエレクトロニクス
- 電動機応用
- 照明
- 電熱
- 電気化学
- 自動制御
- 情報
「こんなに分野が多いの?」に驚きましたか?
これこそが「機械」が最も難しいと言われる大きな理由です。
しかしながら、11分野から満遍なく出題されるわけではなく、変圧器・誘導機・直流機・同期機の4分野で過去の出題の47.6%を占めています。
まずはこの4分野に集中して勉強していきましょう。
残りの7分野は、分野数は多いですが出題される問題の種類が限られています。
過去の出題率を参考にして出題率の高い順に勉強していけば、確実に点数を取れるようになります。
機械は一番難しい!
これまでもお話ししている通り、「機械」は電験3種の中でも最難関の科目です。
じっくりと時間をかけて勉強していきましょう。
また、機械科目は他の科目の基礎になる分野は少ないため最後に勉強することをお勧めしています。
もし科目合格制度を活用して2年かけて合格することを目指している方なら、初年度は「機械」を捨てましょう。
効率よく勉強するためには「機械」は最後に時間をじっくりとかけて勉強しましょう。

法規科目の特徴
「法規」は、とっつきにくいので敬遠されがちな科目です。
でも実は「法規」に苦手意識を持ってしまうのはとても勿体無いんです。
今回は法規に苦手意識を持たないためのコツをお伝えしますね。
- 電気事業法及びその他関連法令
- 電気設備技術基準及びその解釈
- 施設管理
- 法令に関する計算問題
「法規」は名前の通り、電気関連法令に関する試験です。
電気関連法令は①電気事業法及びその他関連法令と②電気設備技術基準及びその解釈の2分野です。
電気事業法及びその他関連法令は正誤問題が多く出題されます。
ひっかけのポイントは、ある程度パターンが決まっています。
頻出問題の演習で理解を深めていきましょう。
電気設備技術基準及びその解釈は出題範囲が広く、対策の取りにくい分野です。
多くの受験生の方が法規科目の中でこの分野に力を入れてしまいがちですが、実は勉強しても点数に結びつきにくい分野なんです。
施設管理は平成16年度以降毎年1問出題されています。
この分野では高圧受変電設備に関する問題がよく出題されますので、しっかりと学習しておきましょう。
法令に関する計算問題は毎年40%程度の出題率があり、問題のパターンも限られています。
つまり一番点数を稼ぎやすい分野なんです。
法規は逆から学べ!合格の鍵は計算問題
法規科目を勉強するときに、電気関連法規の分野から始めてしまう人が多いと思います。
あなたも電気関連法規の分野から始めてしまっていませんか?
実は法令暗記は後回しで大丈夫なんです。
むしろ、後回しにしないとダメなんです。
ちなみに、初心者の方が陥りがちで、一番やってはいけない「法規」の不合格パターンはこんな感じです。
- 電気関連法規の勉強をする
- 法律文が難解で、範囲も広いため暗記しづらい
- 暗記が定着しないから何度も同じ問題で躓く
- 同じ問題で躓くから、勉強が前に進まず時間ばかりかかる
- 得点しやすい計算問題の勉強にしっかり時間をかけれない
- 計算問題で取りこぼして、法規科目で不合格になる
あなたもこんな勉強法していませんか?
もしやっていたら今この瞬間から方向修正してください。

まとめ
- 理論は全科目の基礎
・・・計算問題が8割なので徹底した演習で基礎固めすべし! - 電力は点を取りやすい
・・・頻出分野から勉強すべし! - 機械は最難関科目
・・・一番最後に勉強しよう! - 法規は逆から学べ
・・・実は計算問題がポイント!決して法令から勉強するな!
次のSTEPでは各科目の分野別の出題傾向をご説明します。
各科目のどの分野が出やすいのか?をご紹介しているので、きっと役に立つ情報ですので
ぜひ読んでみてくださいね。
電験3種通信講座のオススメランキング

資格予備校で人気上位の講師が解説する動画はわかりやすさ120%!
しかも過去問5年分の解説動画までついてくる。
更に30日間返金保証が付いているから、実際に自分で内容を確かめてから判断できる。
DENZAPでオススメ度ダントツ第一位の通信講座です!
総合評価 | ![]() |
---|---|
学習 スタイル |
講義動画スタイル 実績豊富な講師の解説動画で基本から過去問までの学習出来る (Eラーニング形式とDVD形式の選択が可能) |
主要教材 | 各科目テキスト(講義動画付) 過去問5年分(解説動画付) |
質問対応 | メールで質問可能 |
返金保証 | 30日間以内の返金保証付 ※返金保証には詳細な条件があります。 条件はレビューページでご確認ください。 |
支払方法 | クレジットカード・代引(佐川急便)・Amazon Pay |

添削課題の提出で学習スケジュールの管理までしてくれる。
更に独自の学習支援システム「学びオンラインプラス」では不明点・疑問点を手軽に質問でき、様々な面であなたの学習を強力サポート!
確かな実績と手厚いサポートが評判の通信教育です。
総合評価 | ![]() |
---|---|
学習 スタイル |
テキスト学習+通信添削スタイル 科目別テキストでの自学自習と添削課題による理解度のチェックで学習を進めていくスタイル |
主要教材 | 各科目テキスト(講義動画無) 過去問1年分(解説動画無) |
質問対応 | メールで質問可能 「学びオンラインプラス」から質問可能 |
返金保証 | 8日間以内のキャンセル可能 ※一般的なクーリングオフ制度です |
支払方法 | クレジットカード・銀行振込・コンビニ払い |

ゲーム感覚で学習できる「media5 Premier Ⅴ 第三種電気主任技術者試験」も付いてくる。
価格の安さを最重視するなら、この講座で決まり!
総合評価 | ![]() |
---|---|
学習 スタイル |
テキスト学習+通信添削スタイル 科目別テキストでの自学自習と添削課題による理解度のチェックで学習を進めていくスタイル |
主要教材 | 各科目テキスト(講義動画無) 過去問1年分(解説動画無) |
質問対応 | 郵送で質問可能 |
返金保証 | 8日間以内のキャンセル可能 ※一般的なクーリングオフ制度です |
支払方法 | クレジットカード・代引(佐川急便) |