平成15年から前回までの出題率を計算したところ、
出題率TOP5は下の結果になりました。
また記事の中では出題率だけではなく、最近5年の問何番に出題されたかもご紹介しています。
問題の内容が具体的にイメージしにくい場合はぜひ過去問で確認して見てください。
順位 | 分野 | 内容 | 出題率 |
---|---|---|---|
第1位 | 電気回路 | キルヒホッフの法則や合成抵抗を使った回路計算 | 8.79% |
第2位 | 電気回路 | ベクトル図・複素数による単相交流回路計算 | 8.79% |
第3位 | 電気回路 | 三相交流回路の電力・力率・ インピーダンスなどの計算 |
6.16% |
第4位 | 電磁気 | 平行平板コンデンサ | 5.76% |
第5位 | 電気回路 | 過渡現象の計算・波形 | 5.00% |
読んだことない方は是非読んでみてください!

Contents
第1位:キルヒホッフの法則や合成抵抗を使った回路計算
見事、理論の出題率第1位に輝いたのは
「キルヒホッフの法則や合成抵抗を使った回路計算」
です。出題率は8.79%でした。
この内容の出題のほとんどは以下の解法で解くことができます。
- キルヒホッフの第1法則(電流則)で電流を文字で表す
- キルヒホッフの第2法則(電圧則)を用いて方程式を立てる
- 立てた方程式を解く
近年の過去問での出題をまとめると下のようになります。
年度 | 問題番号 | 配点 |
---|---|---|
平成29年度 | 問5・問7 | 10点 |
平成28年度 | 問5・問6 | 10点 |
平成27年度 | 問4・問7・問15 | 20点 |
平成26年度 | 問6・問7 | 10点 |
平成25年度 | 問5・問8 | 10点 |
最近5年では毎年最低2問は出題されてますね。
まずはキルヒホッフの法則から勉強していきましょう。
第2位:ベクトル図・複素数による交流回路計算
理論の出題率第2位は
「ベクトル図・複素数による単相交流回路計算」
です。出題率は8.79%でした。
出題率第1位のキルヒホッフの法則は直流回路に関する出題でしたが、第2位は交流回路に関する出題です。
抵抗・コンデンサ(容量性負荷)・インダクタ(誘導性負荷)を含む回路の力率・消費電力を求める問題です。
これらの問題は複素数の計算を駆使して解く問題です。複素数に不安があれば数学に戻って復習しましょう。
近年の過去問での出題をまとめると下のようになります。
年度 | 問題番号 | 配点 |
---|---|---|
平成29年度 | 問8 | 5点 |
平成28年度 | 出題無 | 0点 |
平成27年度 | 問8・問9・問16 | 15点 |
平成26年度 | 問8・問10・問15 | 20点 |
平成25年度 | 問7・問9・問10 | 12.5点 |
最近2年はやや出題率が下がっていますが、重要項目には違いありません。
むしろキルヒホッフの法則より他の3科目(電力・機械・法規)で利用する機械が多いです。
確実に習得して他の科目への勉強でもリードしていきましょう。
配点の端数は2つ以上の内容の合成問題を意味します。
【例】平成25年度の問9は他の内容も含まれたため、配点2.5点としています
第3位:三相交流回路の電力・力率・インピーダンスなどの計算
理論の出題率第3位は
「三相交流回路の電力・力率・インピーダンスなどの計算」
となりました。出題率は6.16%です。
この内容からは色々な三相平衡負荷の力率やインピーダンスを求める問題が出題されます。
Δ結線の負荷をY結線に変換して解く問題が多いのが特徴ですね。
デルタ-スター変換も平衡負荷なので、下の公式のように簡単化できます。
この式だけでも覚えておきましょう。
Y結線負荷のインピーダンス = Δ結線のインピーダンス ÷ 3
近年の過去問での出題をまとめると下のようになります。
年度 | 問題番号 | 配点 |
---|---|---|
平成29年度 | 問16 | 10点 |
平成28年度 | 問15 | 10点 |
平成27年度 | 問17 | 10点 |
平成26年度 | 問16 | 5点 |
平成25年度 | 問15 | 5点 |
三相交流は電力伝送の基本です。
他の3科目(電力・機械・法規)でも多用するので、しっかりとマスターしよう。
第4位:平行平板コンデンサ
理論の出題率第4位は
「平行平板コンデンサ」
となりました。出題率は5.76%です。
この内容からは大きく分類すると下の3つに分類できます。
- 電荷と電界および電気力線の関係
- 電気回路における振る舞い
- 誘電体を挿入した時の静電容量の変化
いずれも、ガウスの法則や電界と電位の基礎を問う問題になっています。
基礎を理解した上で問題演習を通して解法をマスターしていきましょう。
近年の過去問での出題をまとめると下のようになります。
年度 | 問題番号 | 配点 |
---|---|---|
平成29年度 | 出題無 | 0点 |
平成28年度 | 問2・問17 | 15点 |
平成27年度 | 問1・問2 | 10点 |
平成26年度 | 問1 | 5点 |
平成25年度 | 問1 | 5点 |
出題率1位から3位は電気回路でしたが、第4位で初めて電磁気からの出題になりました。
第5位:過渡現象の計算・波形
理論の出題率第5位は
「過渡現象の計算・波形」
となりました。出題率は5.00%です。
ちなみに、過渡現象ってどんな問題かわかりますか?
過渡現象は
「直流回路のスイッチを入れたり切ったりした直後の電流・電圧に関する問題」
です。
ですので、過渡現象の計算・波形の問題にはスイッチを含む回路に関して出題されます。
ちなみに、過渡現象の反対は定常現象です。
この問題は解き方は2通りあります。
- 微分方程式を使って解く
- 素子の過渡現象を暗記して、組み合わせで解く
①の微分方程式で解ける方は、どんどん活用していきましょう。
ただし、現時点で微分方程式を習得していない方は②の解法で解いていきましょう。
今から微分方程式を習得するよりも、有利です。
近年の過去問での出題をまとめると下のようになります。
年度 | 問題番号 | 配点 |
---|---|---|
平成29年度 | 問10 | 5点 |
平成28年度 | 問10 | 5点 |
平成27年度 | 問10 | 5点 |
平成26年度 | 問11 | 5点 |
平成25年度 | 問12 | 5点 |
まとめ
今回は理論の出題率TOP5をご紹介しました。
この5種類の問題は必ずマスターしておいてくださいね。
また過去5年の出題の中で、どの問題が該当するかもご紹介してます。
ぜひ参考にして見てください。
順位 | 分野 | 内容 | 出題率 |
---|---|---|---|
第1位 | 電気回路 | キルヒホッフの法則や合成抵抗を使った回路計算 | 8.79% |
第2位 | 電気回路 | ベクトル図・複素数による単相交流回路計算 | 8.79% |
第3位 | 電気回路 | 三相交流回路の電力・力率・ インピーダンスなどの計算 |
6.16% |
第4位 | 電磁気 | 平行平板コンデンサ | 5.76% |
第5位 | 電気回路 | 過渡現象の計算・波形 | 5.00% |
理論の出題率第6位から第10位は↓この記事で公開しています。
合わせて読んでみて下さいね。

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